同人六爻

 私は『西澤潤一の爻』と呼んでいます。西澤博士は、ノーベル賞を三つくらい貰っても、おかしくない人です。しかし工業の現場では、それこそ下っ端のペーペーから、「西澤のおやっさんは」とか「 西澤潤一は」などと、実に親しげに呼び捨てにされたり、(笑) 「西澤先生が」などと、まるで誰もが直接習った事のあるように言われたりしています。
 西澤博士は、どこにいらっしゃるのでしょう? 半導体の中に、結晶の中に、光ファイバーの中に、ネジ山の谷や木槌の陰にも、およそ工業の現場のあらゆる所に、工業に携わるすべての人と一緒におられます。まだまだ現役で、まったく驚くばかりです。
 道を極めれば、その道そのものに成ると言う爻だと思います。

 また、自分の人生を本当に楽しんで、よく味わいつくしたら、人は世界そのものになるという意味 ……… 普通はきっと、こちらの解釈を取るべきでしょう。まあ、同じ事ですね。