ボクが覚えているのは、
だれかが
ボクの名前かもしれないコトバを
口にしたときのことだけ・・・。
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【ルゥ】 ―――――ルゥ・・・。 これはボクの名前なのか分からない。 ボクのキオクにはこのコトバしか残ってなかったんだ。 ほかのことは・・・なんにもわからない。 『ボクはダレ?』 『ボクはなんで一人なの?』 『―――ルゥ・・・ってなに?』 聞きたいことがたくさんあるんだ。 だけど、 ボクに答えをくれるひとはいないんだ。 ボクのまわりにはだれもいないんだ。 だれにも聞けない。 答えがかえってこないから。 それでも、 ボクは、ボクがだれなのか知りたいと思った。 ボクがなんなのか分かれば、ボクはそれでいい。 答えがかえってくるんだから。 『ルゥ』の正体を知りたい。 どうして『ルゥ』がボクのキオクの中にあるのか分かれば、 ボクが分かると思うから。 だから、 ボクはだれもいないこの場所から離れたんだ。 答えをさがしに・・・。 |